検索窓
今日:46 hit、昨日:59 hit、合計:39,686 hit

ページ18

you side

捜査を終え、源先輩と署の一角で缶コーヒーを開ける。


源「成果なしか…」


『あの似顔絵…』


源「上手すぎる。って感じだったけどな。」


『やっぱりそうですよね。私もそう感じました。』


そこに、彩菜さんへの聞き取りを終えた藤先輩が来た。


『藤先輩、お疲れ様です。』


源「あ、お疲れ。」


藤「お疲れ。」


源「聖子ちゃん、あれ聞いた?」


藤「ん?」


源「山田の説教、終わったみたいよ?」


『川合、交番戻ってます。』


藤「そうなんだ。」


源「悪いね、うちのペアっ子が長々とおたくのペアっ子に迷惑かけちゃって。」


藤「いやいや、ただどんな説教したのか中身が気になる。」


『それが意外とまともなこと言ったみたいですよ。』


藤「そうなんだ?山田の上司が上司だからさ。」


源「その上司の指導の甲斐あってね?」


藤「へー、それなら安心だね。今まで迷惑しかかけられてないから。」


源「俺がいつ迷惑かけたよ?」


藤「警察学校時代、落第ギリギリの誰かの勉強に付き合わされたり、覆面パトの修理代払わされたり、彼女と別れ話になった時に私が…」


源「わかったわかったわかったから、もうやめよ。てか彼女のことは今いいだろ!」


『源先輩、彼女いたんですか。』


源「元だから!今はいないから!!」


なぜかニヤニヤしている藤先輩。


源「ったく、で、そっちはどうだったのよ?」


藤「そっちは?」


源「現場見て、Aと捜査資料見直したけど似顔絵に似た被疑者はいなかった。」


牧ちゃんの描いた似顔絵をじっと見つめる藤先輩。


藤「やっぱりちょっと、うますぎるんだよね…」


『そうですよね!?』


源「やっぱ聖子ちゃんもそう思ってたか。俺らもそう話してたとこで。」


藤「絵心がある人って、証言聞いたらある程度自分の中で補完して上手く描こうとする傾向があるからね。」


『牧ちゃん、無意識にそうしちゃったんでしょうね。』


藤「うーん、」


源「おっけー、別線探すわ。今頃大腕振って歩いてるクソ野郎、ぜってぇ見つけてやる。」


そう言って去っていく源先輩の後ろ姿を私は眺めることしかできなかった。

似顔絵→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (63 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
269人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なにふぁむみちふぁむ(プロフ) - 天倉日向さん» 初めまして✨️ありがとうございます🫰🏻💕 (1月8日 16時) (レス) id: 395886c890 (このIDを非表示/違反報告)
天倉日向 - 初めまして日向です♪ハコヅメ私も好きなので楽しく読ませてもらってます! (12月23日 16時) (レス) @page2 id: 367eca1ae4 (このIDを非表示/違反報告)
なにふぁむみちふぁむ(プロフ) - さくらさん» そう思わせてしまいすみません🙇🏻‍♀️読ませて頂きたいと思います!勘違いさせてしまいすみません💦もし良ければ今後も読んでください! (6月3日 15時) (レス) @page10 id: 395886c890 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - パクリのつもりなかったんですね。すいません、似すぎてて、てっきり参考にしてるのかな?と勘違いしてました💦(すごく似てる部分多いので良かったら見てみてください)勘違いしてすいません。 (5月27日 15時) (レス) id: 2e0085fa27 (このIDを非表示/違反報告)
なにふぁむみちふぁむ(プロフ) - さくらさん» 初めまして。そうなんですね!展開が似ているなんて嬉しいです!パクリのつもりはありませんが、これからも似たような内容があったら申し訳ありません🙇🏻‍♀️オチは最後までのお楽しみとさせていただきますね🤫ありがとうございます! (5月21日 16時) (レス) id: 395886c890 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なにふぁむみちふぁむ | 作成日時:2023年4月16日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。