ハコヅメ〜たたかう！元刑事課女子〜2

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you side

米田「町山署でも別の性犯罪が起きたんですね？」


北条「はい、町山東一丁目の路上で女子高生が男に暴行される事件が発生しました。目撃者によると単独犯。その証言を元に男の似顔絵を作成しました。」


「なんだこの絵。」


「もうちょっとましな似顔絵捜査官いないのかよ。」


「これじゃ冤罪起きるぞ。」


米田「うるせぇ！！」


一斉に班長に視線が集中する。


米田「コマは黙ってろ。」


室内に班長の声だけが響き渡る。


米田「失礼しました。」


伊賀崎(一瞬で戻った、こういう人が1番怖いよね。)


米田「似顔絵を担当したのは？」


『町山署の藤、白馬、川合です。』


藤「この似顔絵を元に前科者リストを当たったところ、安田大二郎という男が浮上しました。」


「おいおいクリソツじゃねえか。」


「この絵上手すぎるぞ。」


米田「だからうるせぇよー！！…で、なぜこの2つの事案を結びつけたんですか？」


伊賀崎(だから怖いって。)


源「被疑者は安田大二郎、42歳。3年前強制わいせつで逮捕され執行猶予中です。私が安田のアパート周辺を確認したところ、アパートから出てきた安田はボーダーを着ており、ベランダに特徴的なロゴのTシャツが干してありました。いずれも村川署の事案の際に犯人Bが着ていたものと一致します。」


「弱い！」


「決定打がねぇ！」


米田「ヒラはよく喋るなあ、その決定打を探すのがてめえらの仕事じゃないですか？」


伊賀崎(怖いのと優しいのが混ざっちゃった。)


米田「確認だが、村川署の被害者は犯人の顔を見てない？」


「車内が暗かったことと、ショックから全く覚えてないと。」


米田「唯一証言が取れるとしたら、町山署の事案の女子高生だけか。その子の聴取は？」


北条「うちの女性警察官が行ったのですが、再聴取を拒まれました。」


米田「分かった。では手元の割り当て表を見てくれ。発生の多い駅周辺の張り込みの共に、24時間体制で安田に対する張り込みを行う。」


北条「班長、ここには捜査員の睡眠時間が入っていません。」


米田「入れてません。」


北条「倒れます。」


米田「その時は他のコマと差し替えます。」


北条「それはヒラの刑事は使い捨てのコマってことですか？」


米田「いえ、体調回復次第リサイクルします。」


源「だったらいっそ捨ててくれ！」


それに頷く山田に、


米田「刑事のおっさんたちより中高生の安全確保が最優先だよ！」


また班長の声が響き渡った。

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