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Randal ページ1

ここに来た経緯はよく分かっていない

気がつくと知らない場所にいた

そして目の前には明らかに怪しい家が建っている

なんだか嫌な予感がして踵を返すと、誰かに肩叩かれた

「わあ!人間だ!」

「こんな所で出会えるなんて、私はついてるよ」

そこには髪が長いメガネをかけた青年がいた

人間だ、人間だ、と感嘆の声を上げており、意味が分からない

「人間なんてセバスチャン以来だよ」

「そうだ!」

「名前を教えてよ」

「私はキミの名前を知りたいんだ」

先程から奇妙なことを言っている彼に名前を教えろと言われ、渋々名前を教える

「A!いいね、気に入ったよ」

「A…A…」

「私はランダル」

「A、キミと仲良くしたいな?」

突然会った初めましての人と仲良くだなんて出来るわけがない

そう思ったが、にこやかに笑っている顔の裏腹に圧を感じたので頷くことしか出来なかった

「やった!」

「嬉しいよ、僕人間の友達が欲しかったんだ」

「これからよろしくね!」

いつの間にか手を握られ、強制的に握手させられていた

絡められた手には、ほとんど生きた体温が感じられなかった

本当に彼は人間なのだろうか?

「新しい友達の名前はたくさん呼びたくなっちゃうな」

「そういえばA、きっとここが何処なのか分からなくて彷徨ってるんでしょ?」

「私の家においでよ」

「きっと皆良くしてくれるよ」

今度は握っていた手を引っ張られ、見るからに怪しげな家の中へと連れ込もうとした

怖くて手を振り払おうとしたが、相手の握る力が強くびくともしない

「ん?どうしたの、私のA」

「もしかして嫌なの?」

「分かったよ…じゃあここでバイバイだね」

拒絶するとあっさりと手を離してくれた

なんだかやけに素直で驚いてしまった

そんなことはどうでもいい

この場から一刻も早く離れたかった

***

歩いても歩いても同じような場所

もうどれくらい歩いたのだろう

ようやく明かりが見えて、希望が見えた

走って明かりの方へ進むとそこには先程の青年が笑顔で迎えた

「おかえり!」

「戻ってきてくれたんだね」

「考え直してくれた?」

「やっぱりAはここに住むべきだよ」

「……ね?」

知らぬ間に背後にいて後ろから強く抱き締められた

もう逃がさないと言わんばかりに

Luther→



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ちゃー(プロフ) - 柏餅さん» わーい🙌🏻ありがとうございます🥰🫶🏻 (4月5日 16時) (レス) id: 7d56df30bb (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 神すぎますゥゥゥ! (4月5日 7時) (レス) @page3 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃー | 作成日時:2024年3月29日 0時

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