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1話 ページ3

いつも通りの放課後。

友達と別れた通学路。

今日のご飯は何にしようかな〜!

唐揚げ?オムライス?それとも冷凍チャーハン?

冷凍って楽だよね〜!チャーハンなんか特にパラパラしてて美味しい。

そんなことを考えていたからだろうか、いきなり背後から口を塞がれた。

「!?」

抵抗するが体が動かない。

ハンカチには睡眠薬が湿らせてあったのだろうか、だんだん視界がぼやけて,,,,。

そこで私は意識を手放した。



「うっ,,,,う〜ん」

目を開けると視界に映るのは灰色の石壁。

石壁には赤黒いのが点々と付いていた。

私は此処を知っている。

以前、私がいたマフィアの地下牢。今は辞めたけど,,,,。

布団から出てグルリと部屋を見渡す。

6畳ほどの空間に、木で作られた机と椅子。そしてフカフカの布団一式,,,,何で?

いや、何で布団?

此処で生活出来そうだよね,,,,やっぱヤダ。

机の上にはご丁寧に畳まれた私のマフィア時代の服。

「拘束は,,,,されてない,,,,よし、逃げよう!」

?「脱走ね〜,,,,僕が許すと思っているのかい?」

「!?」

今、1番会いたくなかった人の声が聞こえた。

扉の方に目を向けると立っていた。

「あっ,,,,ちっ、千影幹部」

千影「僕の目の前で脱走計画を企てるとは、君は本当に愚かだ」

2年前と変わらない声色。

その声を聞いただけで体の震えは止まらなくなる。

「すっ、すみませ,,,,」

千影「次はない」

「,,,,はい」

怖い怖い怖い怖い。

頭の中で危険を知らせる音が鳴り響く。

千影「首領が呼んでる。早く来い」

扉を開け、私は外に出る。

カツーン、カツーン。

無言過ぎて足音が台詞の代用品だった。

首領室。

目の前には気さくそうな男性が座っている。首領の『浅見誠』だった。

浅見「手荒で悪かったね」

「いえ」

浅見「Aちゃん。単刀直入に言おう。マフィアに戻って来なさい」

「拒否権は」

浅見「勿論、ないよ」

笑顔で言ってくる。

「仮に戻るとして、私は1回マフィアを裏切ったのですよ!もし私がマフィアの情報を横流しにしたらどうするんですか!?」

浅見「その為に君の部屋はさっきいた地下牢だよ」

返す言葉もない。

浅見「地下牢だったらそう簡単には逃げられない。もし脱走しようとする動きがあるなら,,,,元マフィアの君なら分かるだろう?」

拷 問,,,

浅見「そんなことはしないよ。最悪の場合じゃなければね。それに学校には通わせるよ」

学校,,,,今の私にはそれだけが救いだよ。

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ハビクロ(プロフ) - もっと続きが読みたいです! ハラハラドキドキしながら読みました! (3月18日 12時) (レス) id: 8a5b7d339e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タタリ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/masoradayoyo/  
作成日時:2023年11月24日 23時

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