空の街

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それからしばらく


「Aさぁ〜〜んまだ〜〜〜？」

「今やってる話しかけないで！」

「腹減ったぁ〜〜」

「わかったから！！」


午前中にミスをしたせいで残業に須藤を巻き込んでいる

チェックを怠った完全な私の凡ミスを無言のジト目で咎められて今日は焼肉の奢りが決定した。


「終わったぁああ！」

「今度はちゃんと二重チェックしました？」

「しましたしました！バッチリです！」

「んじゃ行きましょ。もう予約した」

「わぁお仕事早ーい」






ビールジョッキを合わせれば久々の二人ご飯


「やっぱ人の金で飲むビールが一番美味いよなぁ」

「部下に奢って貰ってよくそんな美味しそうに飲めますねー」

「部下だけど先輩じゃないっすか」

「都合いい時だけ後輩ヅラして」


不貞腐れた私を見て楽しそうに笑う須藤は慣れたように注文して、私の好きな肉の部位もちゃんと入れてくれる


「野菜そんな頼んで食べる？」

「全部Aさん食べて下さい俺肉担当するんで」

「はぁ！？」

「最近ろくに野菜食べてないでしょ」

「、何であんたにそんな事わかるのよ」

「違ってました？」


図星。自炊する宣言からしばらく、最初はちゃんとやってたのにだいぶたるんできて……最近ご飯も遊んだりもしてないのに何で知ってるんだ…


何も言えずにビールに口をつければスマホが揺れた

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