祭りの火 ページ1
小川side
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智大:なに、ぼーっとして。珍しいじゃん
小川:いや、名古屋って誰が来るんだっけと思って
智大:あー、この前発表されたやつね
だいたい、一緒だったよね?
小川:はい
あーあ、また智さん居るから、俺出れないわ
最悪
智大:おい、口悪いぞ
小川:もー世代交代してー
智大:そんなに世代も変わらないでしょ(笑)
いつもの調子でともさんと話しながら
朝食を食べ終え、ミーティングルームへ集合した
やっぱり、みんな表情が固い
有志は眠そう(笑)
真剣になればなるほど、自分に力が入り
本調子じゃなくなるのが分かる
だから、試合前のこの雰囲気はあまり好きじゃない
あー、はやく始まってほしい
ミーティング終わってもバスの時間まで
ロビーで待たなきゃいけないとか
地獄。
A:小川、早いね
小川:あ、Aさん
お互い様でしょ
A;私はいつも。小川くんと違ってたくさんやることがあるの!
小川:うっわ、出た出た。やってます感出すやつ
選手以上にやることってある?
A:私はいなきゃ、データも戦術もありませーん
よって、私は最強!
小川:流行りに乗るな
A:ため口聞くな
いつもの俺の生意気な発言に、ちゃんと拾ってくれるAさん
こうやって話かけてくれんのも、俺をリラックスさせようとしてくれてるからだ
ほんとに助かります。
大塚:あれ、もういるんすか
達宣が合流する
小川:お前、もう来たの?
大塚:やることなくなったから
A:いよいよ、VNLだ!って顔してるね、大塚
大塚:へ?
小川:バレバレ
A:でも、私、大塚のそういうとこ、好きだよ。
大塚:!
完全に勘違いしてる大塚に慌てて、訂正しようとするが、
俺を遮って、Aさんの後ろから声が聞こえた
関田:大塚、勘違いだ。
大塚:へ?
関田:Aはお前の試合前、楽しそうなところが選手として凄いって
褒めてるだけ。
A:そうそう!大塚、きっつい練習前も大きな試合前も
わっくわくしてるのみると、こっちも楽しくなる!
大塚:あー!でしょ!でしょ!
俺が決めたっる!!!
本調子に戻る大塚
焦るわ、Aさん。
関田:アホ二人
俺の横に来て、ぼそっという関さん
小川:ナイスタイミングでした。
関さんの対処能力と冷静さには、頭が上がらない
関田;しょうがねぇ
と関さんは少し笑った
でもやっぱ、Aさん
この何分間でこの場の全員の気持ちに火をつけたわ
俺からは、スゲェの一言です。
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作者名:Lily | 作成日時:2023年11月28日 19時