自分の黒歴史にツッコんでみた

少女漫画に憧れるとこうなる ページ1

「ん〜、いい朝♪」


(あぁ、台詞の語尾に”♪”付けるタイプのヤバい人か……)





おはようございます！紫咲琉南、清緑幼少中高一貫校中等部２−Aです。


(最初、漢字だらけで何の暗号かと思ったわ。
　
　しかも、名前も学校名も一発じゃ読めないパターンのやつね。

　あと、自己紹介の順番間違えて、学年とクラスが自分の名前みたいになってるよ)





実はね、私の通ってる学校は私以外みんなアイドルなの！


(突然の暴露。逆に、何故君はアイドルじゃないんだ。そっちの方が気になってくるわ)





だから、みんな美男美女。ちょっと夢みたいですよね〜。


(急な他人目線＋敬語って。怖いよ。何、二重人格なの？)





でね、私、編入生なんだけど手違いで男子棟に行くことになって……。


(少女漫画とかである、よく見る展開だね)





あ、ちなみに、学校は男子棟と女子棟で分かれてるよ！


(もうそれ、共学の意味なくない？え、この学校の生徒は全員異性NGなの？)





しかも、全寮制！でも、さすがに女子が男子棟に行くにはマズイから、みんなには秘密。


(何でマズイのに行ってるんだ。教師陣どうした。実は仕事してないだろ)





このことを知ってるのは、先生と男子寮のみんなだけ。


(え、範囲広くない？それたぶん、学校の半分ぐらいは知ってるよ？)





って言っても、結構な人数の人たちが知ってるんだけどね。


(ちょっと言い方がムカつくけど、そうだろうね)





”ピーンポーン”あ、来た。私の友達だよ。


(唐突すぎるインターフォン。しかも、何で確認してないのに友達だって分かるの？エスパー？)





「はーい！今行くねー！」


(いってらっしゃーい。そしてそのまま帰ってくんなよ〜)





私は元気な声で返事をして、少し準備してから部屋のドアを開ける。


(”少し”準備って何？)





「「「「「おはよう」」」」」


(いや、声がこんなに揃うことあんまりないって。え、打ち合わせでもしてた？)





「おはよう！」みんなのことを紹介しないとね。


(別に聞いてないから、紹介しなくていいんだけど……)





まずは、谷吹鏡くん。髪が長くて、とってもキレイなの！


(一発で読めないシリーズ第２弾ね。そして、謎の長髪の人来たよ？こういう奴は大体美形だよ？)





それにすごく身長が高い！中身は紳士的でまとめ上手。


(絶対に身近にはいないタイプの人間だよね。現実逃避かな？)






。。。続く

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