自分の黒歴史にツッコんでみた

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まぁ、海惺さんはバツグンの運動神経の持ち主だからなぁ。


(抜群をカタカナで書いてる時点で、過去の自分が漢字弱者なのが分かりますね)





あ、海惺さんっていう人は私たちより上の３年生で、『LEIN』っていうグループの人なんだよ。


(ちょっと待った、イツメンに名前付けてんの？嘘でしょ？マジで？

　一時期中学生〖陽キャ〗の間に流行ったと言われているノリ、しっかり掴んでんね。

　さすがキラキラネームブラザーズだわ)





「琉南はどうする？」


(何が？自分たちのグループにも名前付けるかって話？絶対嫌だよ？)





鏡くんが私に聞いて来た。


(もし話の内容が自分のグループに名前付けるかって提案だったら、即断った方が身のためだぞ。

　今は楽しくても後から黒歴史となって、ほぼ確実に後悔に変わるから)





「ん〜、私編入生だから中２が何の競技やるのか分からないから、今はハッキリ答えられないかも」


(すみません、言い方が超回りくどい上に何言ってるか分からないっす。

　というか君、編入生だったんだ。初耳学だわ)





私の答えに、みんなは少しハッとした。


(これ、琉南ちゃんが編入生だってことを忘てたっていう、意味分かんないパターンじゃない？)






「あ、言い忘れてた」


(ほらも〜、絶対そーじゃぁん！琉南ちゃんカワイソー)





「ていうか、先生から聞いてない？」


(何を聞くの？この学校の生徒の記憶力の無さについて論文を書いてたって話？)






新くんと流音くんの言葉に、私は首を傾げた。


(おい、その動きをやっていいのは可愛い人だけなんだぞ。……何故かって？

　普通の人がやっても特に見栄えしないからだよ！そして理不尽に悪口を言われるんだ！！

　でも、可愛い人がやっても「あいつぶりっ子だよね」って陰口を叩かれるんだ！

　〖過去に何かあったんかってぐらい熱量が凄いですが、

　 僕自身はやったことないのでご安心ください(？)〗)





「何も聞いてないよ？」


(そんな、何かヤバい現場見つけちゃって”何も見てませんよ”って言い張る、

　すぐ消されるタイプの脇役じゃないんだから……。もうちょいワード考えよ？)





すると、蓮くんが教えてくれた。


(れんれ〜ん！！翔くんには”冷凍庫かよ”ってぐらい冷たかったけど、彼女には優しいんだね！)






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誇り高き仮面アイドル

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