自分の黒歴史にツッコんでみた

・ ページ3

私と蓮くんの声が揃った。


(仲良すぎない？やっぱり打ち合わせしてるでしょ)




「そう！Aランチはパンケーキ、Bランチは和食定食！」


(わぉ。朝から結構食べるんだね、君たち。育ちざかりだからかな)





「パンケーキは中々食えないけど、和食定食はめっちゃうめーんだよなぁ。ん〜、どうしよう！」


(僕は、”うめーん”について指摘するかどうか迷ってるよ)





あはは……。食堂の料理、すごくおいしいもんね。


(ほら、ヒロインもドン引きしてるよ。ちょっと理不尽な気もするけど)





「迷うなら両方食べれば？」


(誰だお前)





それは厳しいと思うよ、蓮くん！


(何だ、他称クールで優しい王子様のれんれんか。

　……長いから呼びにくいけど、”ちょっとだけ”おもろいなぁ)





「いやいや、そんなに入らねーよ！何言ってんの、蓮！？」


(恐らく翔くんが言ってるんだろうけど、いくら何でも食い気味すぎでは？

　あ、もしや翔くん、れんれんと対立してる感じ？当て馬VSヒーロー。

　たぶん勝つのはれんれんだろうけど、頑張ってね)





「意外といけるかもよ、翔だし」


(出たよ、こういう設定。みんなのイジられキャラって奴ね)





ちょ、流音くんまで……。


(お、さっきの発言、キラキラネームの流音くんだったのか！

　君みたいなタイプ、意外と嫌いじゃないぞ？)





「どーゆー理論！？」


(君の中身はゴリラだからいけるかもよ、みたいな話じゃない？)





あ、そういえば翔くんって小食だったっけ。


(君、知ってたから翔くんを庇ってたんじゃないの？え、怖い怖い。

　知らないのに庇ってたはホラーの域だよ？)





「ほらほら、早く決めなよ、翔。もう食堂着くぞ」


(グループに一人はいる、同い年とは思えないしっかり者のママ。

　”ほらほら”って表現を使うあたり、ちょっと年代差感じるけどね。

　あとね、一つだけ言わせて。……君は誰だい？)





鏡くんが声を掛けてくれた。


(あぁ、さっきの子が鏡くんなのね！ハイハイ、あの長髪イケメンの子か。

　恐らく現実逃避用＋性癖で作られた人ね)





「あ〜、どうしよう！どっちにしよう！」


(君はあれかね。一歩間違えれば死んでしまうデスゲームでもしてるのかな。

　朝食相手にバトルしてるの？君の世界線物騒すぎない？大丈夫？)





「翔って、結構優柔不断だよな」


(ー−−僕が言うのもなんだけど、辛辣だね。)






。。。続く

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す