自分の黒歴史にツッコんでみた

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「みんなもメニュー決まってる？決まってるなら食堂入ろ……って、流音は？」


(えっ、神隠し？怖いんだけど。あとさ、急に話の方向性変わってない？

　コメディからホラーにシフトチェンジって何事？別にコメディのままでもよかったよ？)




鏡くんの言葉にハッとする私たち。え、流音くんどこ！？


(ナチュラルに存在を忘れ去られる流音くんが可哀そうになってきたよ。流音くん、ドンマイ)





「こわっ！！何で急にいなくなってんの！？」


(こわっ！！何で友達がいなくなったことにすぐ気付かないの！？)





うん、新くんの言う通りだよ……。


(琉南ちゃん、めちゃくちゃ引いてるやん。

　友達のこと忘れてる時点で、君も人のこと言えないだけどね)





「流音ー！！どこだー？」


(どこにいるかは知らんけど、朝から校舎内で叫ぶなって)




翔くんが叫んだ瞬間、食堂のドアが開き、流音くんがひょこっと出てきた。


(叫んだ瞬間ドアが開くとかマジックかよ。え、仕込んでる？)





「ん？何、翔」


(突然みんなの前から消えておいて、何事もないかのように登場する流音くんが怖いよ)





「流音くん！」みんなはホッとしたような、げんなりした顔になった。


(せっかく登場したのにドン引かれる流音くん。でも、これは仕方ないね)





「いや、『ん？何、翔』じゃねーよ。お前いつ食堂に入ったんだ」


(それな？本当にどっから食堂に入ったんだろうね。隠し扉でもあったのかな)





「そうだぞ、流音。蓮の言う通りだ！つか、食堂に入るなら声かけろよ！」


(それはそうなんだけど、まず君も、いなくなった友人にすぐ気付いてあげて？)





「俺一人で叫んでて、ちょっと恥ずかしい奴じゃん！マジでさぁ！」


(確かに君、迷子を捜すテンションだったよね。いい奴じゃん)





「あはは、ごめんごめん。ついパンケーキの甘い香りに釣られちゃって」


(いや、いなくなった理由がショボい。……というか、すぐに姿消せるの凄いな。

　君、何者なの？忍者でもやってた？)





「流音が甘党なのは知ってたけど……」


(甘党とかそういう次元越してるでしょ。もはや、甘い食べ物が主食だよ)





鏡くんの言葉に思わず苦笑い。


(おいおい、こういう少女漫画的展開の作品でここまでヒロインにドン引きされる小説中々ないよ？

　……何で珍しいのかって？需要がないからだよ！そろそろキュンキュンさせてあげて！？)







。。。続く

・→←作者、ビックリしてますΣ(･ω･ﾉ)ﾉ！

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