自分の黒歴史にツッコんでみた

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「つーか香りに釣られてって……。何か犬みたいだな、お前」


(誰にも気づかれずに気配を消せる時点で、もう人間の域じゃないと思うのは僕だけでしょうか)





はは……。新くん、それ本人の前で言っちゃうんだ……。


(ということは、君も流音くんが犬みたいだと思ってると？

　純真系のヒロインだと思ってたのに、何気に君も酷いな)





「動物に例えられるなら猫がいいな。ボク、猫派だし」


(あ、もう受け入れるスタイルなんだ。自分が犬って言われてるのは気にしないタイプなんだね)





「「「「「問題そこなんだ！？」」」」」


(はい、これは打ち合わせ済みです。お疲れ様でした)





私たちは思わず総ツッコミ。


(５人一緒にツッコミ出来る連携力が凄いよ。たぶん、以心伝心ゲームとかやったら最強だよ)





「そんなことよりさ、早く食堂入ろうよ。みんなメニュー決まってるんでしょ？」


(そういえば全員食堂の前にいるんだっけ。……はた迷惑な集団だな)





一方の流音くんは、素知らぬ顔で私たちに促してきた。


(ことの原因は流音くんなのにな。グーで顔面とか殴っても問題ないと思うよ)





「確かにあんまり時間ないし入ろっか……」


(え、そんなに時間ないの？２０秒ぐらい友人を探してただけなのに？時間なさすぎじゃない？)





鏡くんの言葉にみんなも頷き、食堂に入った。


(君たち、ギリギリで行動しすぎだよ。もうちょっと余裕を持って生きようか)





「何か、流音ってズレてる気がする」


(まずこの物語でキャラが薄い奴いないじゃん？

　つまり、個性の塊みたいな奴が集まってるじゃん。だからね。僕はみんな変わってると思う。

　ー−−安心しな、ヤバい奴は流音くんだけじゃないから)





う、うん。確かにそうかもしれない……。


(君、冒頭の挨拶でなんて名乗ったか忘れたの？

　名前と学年＆クラスの言う順番を間違えて、何か変な感じになってたからね？

　それに気付かない時点で、君も相当ズレてるよ？)





「ズレてるのは翔も一緒だけどな」


(し、辛辣だね！みんな翔くんに厳しいや。……翔くん、みんなから何か恨みでも買ったの？)





「んだと、新！お前俺に喧嘩売ってんのか！？」


(いや、対応の仕方が昭和時代のヤンキーなんよ。しかも、ドラマとかに出てくる奴ね。

　今の時代、そんな話し方しないから。

　何故かは知らないけど、ちょいちょい情報が古いんだよなぁ)






。。。続く

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